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【ギャラリー】 移民による遺棄された家屋

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移民による遺棄された家屋(2008年8月撮影、2009年6月掲載)

2002年、中国政府は地域格差と環境問題を解決するための「西部大開発政策」の一環として、少数民族地域の「退牧還草」、「退耕還林」を実施し始めた。政策の直接のねらいは、砂漠化を防止するためにその地域に住む人びとの生業である放牧と農業をやめさせることにあった。農民は畑を耕すことを辞めさせられ、牧民は放牧を辞めさせられて、生計を維持するために他の地域に移住した。個人の動産など運べるものは運ばれ、ひとびとは移民していった。公的な建物はそのまま放棄されている。残された家屋の“寂しさ”が移民の生活の“悲しさ”を語っているようだ。

撮影・文:傲登(博士課程前期課程)

■ストリート・ギャラリー(フィールドから見えるもの)

posted on 2009-06-11