共同研究
<承認>の社会学的再構築―現代日本の日常的リアリティの諸相から―
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本共同研究は、近年社会思想や社会運動の実践現場などで幅広く使用されるようになった〈承認 recognition〉という概念およびそれをめぐる言説や事例を社会学的に再考することを通じて、現実社会を精緻に分析していくための枠組みとして、この概念を理論・理念的に洗練させていくことを目的としている。〈承認〉の問題を社会学的に扱うとき、おおまかに二層に問題を区分すべきである。一つ目は(A)マクロ社会学的な意味で、社会制度と文化領域との緊張関係の問題であり、二つ目が(B)ミクロ社会学的な意味での行為者間の相互了解の問題である。これら(A)(B)二層の問題どうしの関係を、現代日本をフィールドにもつメンバーが、各自のトピックに関する経験的な事例研究を持ち寄ることによって、多角的視点から明らかにしていく。